膨大なメタゲノムデータの相同性検索を可能にするシステム「PZLAST」 ZettaScaler-3.0版サービス提供開始のお知らせ
理化学研究所  戎崎計算宇宙物理研究室に設置されていた超小型液浸冷却スーパーコンピュータ「Satsuki(皐月)」の運用停止に伴い、膨大なメタゲノムデータの相同性検索を可能にするシステム「PZLAST」のサービス提供が昨年11月末より停止しておりましたが、この度、情報・システム研究機構  国立遺伝学研究所に設置されたサーバー型スーパーコンピュータ「ZettaScaler-3.0空冷用ユニット」において「PZLAST」のサービス提供が再開されましたのでお知らせ致します。
 
「PZLAST」は国立遺伝学研究所、理化学研究所、株式会社PEZY Computingの共同研究グループにより開発され、2021年7月よりZettaScaler-2.0液浸スーパーコンピュータ上でWebサービスとしてご提供しておりました[1]。
 
PEZY Computing社では次の世代のスーパーコンピュータである「ZettaScaler-3.0空冷用ユニット」を開発し、本システムを移植・最適化いたしました。
「ZettaScaler-2.0」で用いられている「PEZY-SC2」プロセッサ上のプログラムは、「ZettaScaler-3.0」で用いられている「PEZY-SC3」プロセッサと互換性があるため、ほぼそのままの形で移植を進めた上で「ZettaScaler-3.0」に特化して更なる最適化を行いました[2]。
 
今回「ZettaScaler-3.0空冷用ユニット」を国立遺伝学研究所に設置させて頂き、当装置上で「PZLAST」のサービスの再開をお知らせすることができました。
 
本サービスは以下のURLよりご利用が可能です。
 
今後は更なるメタゲノムデータの増加が予想されるため、更なる計算資源の利用、アルゴリズムや実装の改善等を提供することにより、本技術に貢献していきたいと考えております。
 
News  Posted:2024.03.08  Last Updated:2024.03.08